たんぱく質やカルシウムをはじめ、ジュニアプロテインには子どもが成長する過程で必要とされる栄養素が豊富に含まれています。従来のプロテインには筋力アップやダイエットといった用途を想定したものが多かったのに対し、ジュニアプロテインは栄養補給が主な用途として想定されています。

子どもが成長期に必要な栄養の量は大人にも匹敵するといわれており、通常の食生活だけでは補いきれないこともあるでしょう。必要な栄養素をもれなく補給したいと思った場合、ジュニアプロテインは効果的な手段になります。

ジュニアプロテインは、子どもの成長を助けるためのプロテインです。何よりも子どもの身体のことを考えてつくられているので、普通に飲んだだけで身長の伸びが止まってしまったり、体重が増えてしまったりといった弊害をもたらすことはありません。

ただし、プロテインには1日の摂取目安量が記載されているため、それを目安に摂取することが大切です。また、プロテインの目的はあくまで栄養補助なので、できる限り食事でも栄養を補給することを意識してください。

ジュニアプロテインには粉末タイプのものが多く、水や牛乳に溶かして飲むのが一般的です。パッケージに粉の目安量（スプーン2杯など）が記載されているので、それを参考にして液体に溶かしましょう。粉末のプロテインが苦手な場合は、ゼリー飲料やプロテインバーも検討してみてください。

プロテインを溶かすにあたっては、水や牛乳などの液体が入った状態のコップにプロテインの粉末を入れるようにしましょう。先に粉末を入れてから液体を注ぐよりも、プロテインがまんべんなく溶けやすくなり、ダマになりにくくなります。

それでもプロテインが溶けにくい場合は、専用のシェイカーやしっかりとフタが閉まるタンブラーを使うのがおすすめです。

シェイカーやタンブラーに液体とプロテインを入れたら、フタがきちんと閉まっていることを確認して勢いよく振ってください。コップに注いでマドラーで混ぜるよりも短時間で溶かすことができます。粉末を液体にしっかりと溶かすことができれば、飲みやすさもアップするでしょう。

ジュニアプロテインは、日常生活のなかに組み込むことで習慣化しやすくなります。また、必要に応じて飲む量やタイミングを調整することで、より柔軟な飲み方が可能になるでしょう。

朝食で栄養素をバランスよく摂取できれば、ブドウ糖やたんぱく質によって体内時計が整えられ、午前中から活力のある生活を送ることができるようになります。

一方で忙しい朝においては、栄養バランスまで気が回っていないケースや、食べる時間が足りていないケースも少なくありません。従来の朝食にプラスしたり、朝食に置き換えたりといった方法で、ジュニアプロテインをうまく活用しましょう。豊富な栄養素を含んでいるうえに、短時間で飲むことができます。

ジュニアプロテインはおやつに置き換えるのにも適しています。お菓子・ジュースよりも糖分や脂肪分を抑えられるだけでなく、栄養素も豊富で、甘い味付けは子どももおやつとして受け入れやすいでしょう。溶かして飲むことに飽きてしまったら、幅広いアレンジも可能です。

寝ている間は成長ホルモンの影響で、たんぱく質が吸収されやすくなるといわれています。そのため、ジュニアプロテインを飲むタイミングとしては寝る前も適しているといえるでしょう。

ただし、あまりにも寝る直前に摂取すると胃に負担がかかってしまう可能性があります。また、より効果を引き出すには、成長ホルモンの分泌がピークに達する時間と、たんぱく質が吸収される時間を合わせることも重要です。これらを鑑みて、遅くとも就寝時間の30分〜1時間前までにはプロテインを飲んでおきたいところです。

先に紹介した通り、ジュニアプロテインには成長期に必要な栄養素が豊富に含まれています。少ない量でも多くの栄養を補給することができるので、体調不良や夏バテによって食欲が落ちている子どもにも効果的です。胃に流し込むことができるので、いつも通りの食事を摂るより負担も少ないでしょう。

身体の成長に膨大なエネルギーを必要としている子どもは、運動を行うとさらにエネルギーが不足します。運動後は成長ホルモンの一種であるテストステロンも多く分泌されることから、エネルギー補給と身体づくりの両面で、運動後は迅速な栄養補給が不可欠です。

もちろんおにぎりやパンでも構いませんが、たんぱく質や糖質といった栄養素が摂れるジュニアプロテインも軽食に適しています。運動後は通常時よりも栄養が吸収されやすいので、運動を終えてからなるべく早めに栄養補給できるのが理想です。

プロテインの役割は栄養補助です。そのため、普段の食事にプラスして子どもの栄養バランスを整えるという使い方もできます。とりわけ、食事にたんぱく質をプラスしたい場合には最適です。

ジュニアプロテインを食事にプラスする場合も、粉末を水や牛乳に溶かして飲むという取り入れ方がオーソドックスです。しかしなかには、食事と別にプロテインを飲むことを負担に感じる子もいるかもしれません。

そういった子には、プロテインと食事を同時に摂取できる状況をつくってあげましょう。

粉末のジュニアプロテインは水や牛乳に溶かして飲むのが一般的な摂取方法ですが、アレンジを加えたり、普段の食事の一部に取り入れたりすることでいっそう摂取しやすくなるでしょう。味を変えて飽きずに摂れるようになれば、子どもがプロテインを継続するハードルも下がります。

そこでここからは、プロテインのアレンジ方法を5つ紹介します。プロテインが苦手な方や、普段の食事以外にプロテインを飲むのが辛い方は必見です。

プロテインを豆乳に溶かすアレンジです。豆乳は牛乳よりも脂質が抑えられて健康的ですし、とろみがプロテインの粉っぽさを和らげてくれます。特に、コーヒー味やココア味といったジュニアプロテインと相性がいいでしょう。

プロテインの栄養素と一緒に、たんぱく質やビタミン類といった豆乳に含まれている栄養素も補給できます。脂質や糖質を摂りすぎないよう、種類は無調整豆乳を選ぶのがおすすめです。

プロテインをフルーツ100%ジュースに溶かすアレンジです。いちご味やバニラ味のプロテインと組み合わせれば、プロテインの味がジュースの邪魔になることもありません。特に、グレープフルーツジュースやオレンジジュースといった柑橘系ジュースの酸味は、プロテインをさっぱりと飲みやすくしてくれるでしょう。

プロテインを溶かして、ゼラチンを加えて冷やすだけ。簡単につくれて、デザートとしての満足感の高いアレンジです。お子さんのおやつ替わりにするだけで、たんぱく質を補給できるうえ、プロテインの存在を感じることなく、よろこんで食べてくれるでしょう。また、フルーツやジャムをトッピングすることで、変化を加えることもできます。

プロテインを溶かして、冷凍庫で凍らせるだけで、たんぱく質たっぷりのアイスが作れます。水に溶かして凍らすと、シャリシャリした食感のアイスになり、牛乳に溶かして凍らすと、なめらかでコクのあるアイスになります。

ゼリーと同様にフルーツやナッツをトッピングしたり、プロテイン豆乳やプロテインフルーツジュースを凍らせてアイスにしたりするなど、幅広いアレンジを楽しむことができるレシピです。

パンケーキにプロテインを混ぜるアレンジです。生地にプロテインを混ぜて焼くことで、たんぱく質豊富でほんのりとプロテインの甘みが残るパンケーキがつくれます。プロテインの粉末を念入りに混ぜ込みすぎると、膨らみにくくなってしまうので注意してください。

メープルシロップやハチミツ、バターと組み合わせることで味にもバリエーションが出せます。しっかりとお腹にたまるプロテインアレンジを求めている方におすすめです。

ダイエットや筋トレのお供として欠かせない存在になりつつあるプロテインですが、いまや大人だけのものですらなくなってきています。ただ、これまでのイメージから、子どもにプロテインを摂らせることに抵抗がある方もまだまだ多いでしょう。

子どもにはじめて摂取させるプロテインとして、ジュニアプロテインはピッタリの存在です。はじめから子どもの栄養補助が目的でつくられているので、従来のプロテインより子どもとの相性もいいでしょう。うまく取り入れれば、成長期の身体づくりを効果的にサポートしてくれるはずです。

一方で、ジュニアプロテインを摂らせていれば、普段の食事をないがしろにしていいというわけではありません。食事の栄養バランスにも十分配慮しつつ、あくまで頼れる補助役としてジュニアプロテインを活用しましょう。